こんにちは！株式会社Carpe Diemです。
「AIを導入すれば、うちの会社ももっと業務が効率化されるはず」
「人手不足の解消や、新しい事業のヒントが見つかるかもしれない」
経営の意思決定から現場の実務まで、幅広くご自身で担われている経営者の皆様なら、一度はAIにそんな期待を寄せたことがあるのではないでしょうか。
しかし、いざAIツールを導入してみたものの、「期待したほどの成果が出ない」「どう活用すればいいのか、結局よく分からないまま放置してしまっている」といった声も少なくありません。
特に、限られたリソースの中で会社を経営されている社長にとっては、時間もコストも無駄にはできませんよね。
この記事では、なぜ多くの中小企業でAI導入が期待通りに進まないのか、その根本的な原因と、AIを真の「社長の右腕」として成果に繋げるための秘訣を、私たち株式会社Carpe Diemが最も得意とする「言語化」の視点から徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、AI活用成功への具体的な道筋が見えているはずです。
なぜあなたの会社のAIは期待に応えてくれないのか？あらゆる業務を自らリードする社長が直面するAI活用の壁
「AIで業務負担を軽減し、もっと創造的な仕事に時間を割きたい」
「データに基づいた的確な経営判断を下したい」
日々、経営の最前線で奮闘されている社長の皆様にとって、AIは大きな可能性を秘めたツールに見えることでしょう。しかし、その期待とは裏腹に、AI導入が失敗に終わるケースは後を絶ちません。
「とりあえず導入」ではAIは動かない：中小企業がAIでつまずく典型パターン
多くの中小企業の経営者がAI導入で直面する課題には、いくつかの共通点があります。
- 目的の曖昧さ：
「流行っているから」「競合も導入し始めたから」といった理由で、AI導入の目的や「AIに何をさせたいのか」が明確でないまま進めてしまうケース。これでは、AIが宝の持ち腐れになってしまいます。 - 丸投げ思考：
「AIが全て解決してくれるだろう」と過度な期待を抱き、AIツールに全てを任せようとしてしまう。しかし、AIはあくまで道具であり、使う側の指示や設計が不可欠です。 - 現場との乖離：
経営者がトップダウンで導入を決めたものの、現場の業務内容や課題、AIへの理解が十分に共有されず、結果として使われないツールになってしまう。日々の実務もこなし、現場の隅々まで把握されているはずの社長だからこそ、この罠にはまりやすいのかもしれません。 - 費用対効果の不明確さ：
導入コストに対して、どのような成果が期待できるのかが具体的に描けていないため、投資判断が難しく、継続的なAI活用にも繋がりません。
これらの課題の根底には、実は「言葉」の問題が潜んでいます。
「AIに何をさせたいか」言葉にできていますか？
AIは魔法の杖ではありません。
AIがその能力を最大限に発揮するためには、「何を」「どのように」処理し、「どんな成果を」期待するのかを、人間が明確に指示する必要があります。そして、その指示の精度は、まさに「言葉の解像度」にかかっているのです。
「売上を上げたい」「業務を効率化したい」といった漠然とした言葉だけでは、AIは具体的にどう動けば良いのか理解できません。
例えば、「売上を上げたい」のであれば、「どの商品の売上を、どの顧客層に対して、どのようなアプローチで、いつまでに、どのくらい上げたいのか」といった具体的なレベルまで言葉で定義することが、AI活用の第一歩となるのです。
AI活用の成否を分ける「言語化」の力とは？
「言葉が重要だということは分かった。でも、それがAI活用とどう具体的に結びつくんだ？」そう思われるかもしれません。
ここでは、AIの専門家ではなく「言葉の専門家」である私たちだからこそお伝えできる、「言語化」がAI活用の精度と成果を劇的に高める理由を解説します。
AIはあなたの「言葉」を食べて成長する
ChatGPTのような生成AIをはじめ、多くのAIは、人間が入力する「言葉（データ）」を学習し、その指示に基づいてアウトプットを出します。
つまり、AIに与える言葉の質と量が、そのままAIの能力、そして最終的な成果物の質を左右するのです。
例えば、あなたが部下に仕事を指示する場面を想像してみてください。
「いい感じで資料まとめておいて」という曖昧な指示と、「〇〇の目的で、△△の情報を盛り込み、××の形式で、いつまでに資料を作成してください。ターゲットは□□で、特に重視してほしいポイントは☆☆です」という具体的な指示。どちらが期待通りの成果に繋がるかは明白ですよね。
AIも全く同じです。AIに対して、自社の理念、事業の目的、ターゲット顧客、提供したい価値、解決したい課題などを具体的かつ明確な「言葉」で伝えることができれば、AIはそれを深く理解し、より的確で質の高いアウトプットを生み出せるようになります。
事例：言葉の解像度がAIの成果を変えた「煎り酒」の物語
ここで、私たちが実際にお手伝いさせていただいた「六条院拓磨」様の「煎り酒」の事例をご紹介しましょう。
当初、「自家製の煎り酒です。醤油の原型と言われています。こだわりをもって作っていて、通常の煎り酒より時間をかけています」という言葉で説明されていました。これをAIに入力してメニュー説明や宣伝文を作らせても、ありきたりで魅力の薄いものしか出てこなかったでしょう。
しかし、私たちは阪井との対話を通じて、この煎り酒に込められた想いや背景、製法への並々ならぬこだわりを徹底的に言語化しました。
- 「江戸時代中頃まで万能調味料として盛んに使われていた歴史的背景」
- 「醤油の約半分の塩分濃度と梅干しによる健康効果」
- 「10年以上熟成させた古酒味醂や白醤油を加える独自の製法が生み出す、まろやかさとシャープさ、そして豊かな香り」
- 「梅酢で味をハッキリとさせ、どんな料理にも合う万能性」…
このように詳細に言語化された情報をAIに与えることで、顧客の心を掴むメニュー説明文、ストーリー性のあるSNS投稿、さらには効果的な接客マニュアルなどを高品質に生成することが可能になりました。
結果として、ファンが増え、2025年のEC展開も計画されるなど、ビジネスの成長に大きく貢献しています 。この事例は、まさに「言語化された情報が多いほど生成AIの精度が高まる」ことを如実に示しています 。
Carpe Diemの「言語化ファースト」がAI活用を成功に導く
私たち株式会社Carpe Diemは、「言葉に命を吹き込む」ことを信条とし、AI導入ありきではなく、まず企業の魂となる理念・価値観・想いを深く掘り起こし、社内外に伝わる「言葉」へと変換する「言語化ファースト」のアプローチを徹底しています。
なぜなら、この「言語化」こそが、AIという強力なツールを、単なる業務効率化の道具ではなく、企業の独自性や強みを最大限に引き出し、真の競争優位性を確立するための羅針盤になると確信しているからです。
これは、多くの中小企業がDX推進で直面する課題を解決するための重要なアプローチです。
経営と実務の両輪を回す社長がAIを右腕にするための「言語化」3ステップ
「よし、うちもAIを本気でAI活用するために、まずは言語化に取り組んでみよう！」
そう決意された社長もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、日々多忙な中でもAI活用を成功に導くための、具体的な「言語化」のステップをご紹介します。
ステップ１：あなたの会社の「魂」は何ですか？ – 原点となる想いを言葉にする
AIに的確な指示を出す大前提は、経営者自身が「自社が何のために存在し（ミッション）、どこへ向かおうとしているのか（ビジョン）、何を大切にしているのか（バリュー）」を明確に言葉で語れることです 。
「そんなことは当たり前だ、頭の中にはある」と思われるかもしれません。
しかし、それを具体的な言葉で、誰にでも分かりやすく説明できるでしょうか？
従業員一人ひとりに、その想いは正確に伝わっているでしょうか？
私たち株式会社Carpe Diemが提供する言語化セッションでは、社長ご自身の人生経験や創業時の想い、譲れない価値観などを深く掘り下げ、唯一無二の企業理念を明確な言葉へと結晶化させるお手伝いをしています 。このプロセスを経ることで、経営の意思決定から現場の実務まで、幅広くご自身で担われている経営者の皆様の思考が整理されるだけでなく、AIに学習させるべき「企業の核となる情報」が明確になります。
ステップ２：「AIで何を解決したいのか？」– 具体的な目的とゴールを言葉で定義する
自社の理念や強みが明確になったら、次に「AIというツールを使って、具体的にどんな課題を解決し、どんな状態を実現したいのか」を言葉で定義します。
例えば、 「顧客からの問い合わせ対応に追われ、コア業務に集中できない」という課題があるならば、「AIチャットボットを導入し、定型的な問い合わせの8割を自動応答することで、月間の問い合わせ対応時間を〇〇時間削減し、その時間を新サービス開発に充てる」といった具体的なゴールを設定します 。 「営業資料の作成に時間がかかりすぎる」という課題なら、「言語化した自社の強みや顧客事例をAIに学習させ、ターゲット顧客に合わせたパーソナライズされた提案資料のドラフトを〇分で作成できるようにする」などです 。
ここでのポイントは、「SMARTの法則（Specific：具体的、Measurable：測定可能、Achievable：達成可能、Relevant：関連性、Time-bound：期限）」を意識し、誰が聞いても誤解の無い、明確な言葉で目的とゴールを設定することです。
これは中小企業のDX推進において、具体的な成果を出すための重要なステップです。
ステップ３：AIの「学習データ」を言葉で整備し、小さな成功体験を積む
目的とゴールが明確になったら、いよいよAIに学習させるための「言葉（データ）」を準備します。
これには、ステップ１で言語化した企業理念やバリュー、ステップ２で定義した業務プロセスや課題、さらには既存の顧客データ、商品情報、マニュアル、過去の成功事例などが含まれます。
特に、貴社が長年培ってきた暗黙知や、お客様との間で交わされた「生の声」、創業時の紆余曲折のストーリーといった「定性的な情報」こそ、AIが貴社らしさを学習し、他社には真似できないユニークなアウトプットを生み出すための貴重な栄養源となります 。
最初から大規模なAIシステムを導入する必要はありません。
まずは特定の業務や課題に絞り込み、スモールスタートでAI活用を試み、成功体験を積むことが大切です。私たち株式会社Carpe Diemでは、お客様の状況に合わせて、既存のAIツール（ChatGPTなど）の効果的なAI活用支援から、貴社専用のカスタムAI開発まで、柔軟なソリューションをご提案できます 。これは人手不足に悩む中小企業にとって、効果的な業務効率化に繋がる道です。
AI時代の羅針盤は、あなたの「言葉」の中にある
経営の意思決定から現場の実務まで、幅広くご自身で担われている経営者の皆様にとって、AIはまさに「もう一人の自分」あるいは「最強の右腕」となり得る可能性を秘めています。
しかし、その可能性を最大限に引き出すためには、AIという道具を使いこなすための「言葉の力」が不可欠です。「何となく」や「流行りだから」でAI導入しても、期待した成果は得られません。
自社の存在意義は何か。何でお客様に貢献したいのか。どんな未来を創りたいのか──。
まずは、あなた自身の、そしてあなたの会社の「魂の言葉」を深く掘り起こし、明確にすることから始めてみませんか？その熱量ある言葉こそが、AIを動かし、人を動かし、そして会社を強くする原動力となるはずです。
株式会社Carpe Diemは、「言葉の専門家」として、そして「AI活用の伴走者」として、経営者の皆様が抱える課題に真摯に寄り添い、AIという翼を最大限に活かして未来を切り拓くお手伝いをいたします。
「AI活用について、もっと具体的に相談してみたい」
「自社の想いをどう言語化すれば良いか分からない」
「何から手をつければ良いか、専門家の意見を聞きたい」
そう感じられたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。 あなたの会社の未来を変える「言葉の力」を、一緒に見つけ出しましょう。
