AIを壁打ち相手にして思考整理する手順|頭の中を言葉にする
生成AIに「私の強みを教えて」と聞いても、意味のある答えは返ってきません。AIを壁打ち相手として使い、自分の頭の中を言葉にするための具体的な手順を、そのまま使える形で解説します。
「AIに聞いても、当たり前のことしか返ってこない」——よく聞くお悩みです。原因は、AIの性能ではありません。聞く順番です。
やってはいけない聞き方
いちばん多い失敗が、これです。
この質問に、AIは答えられません。AIはあなたを知らないからです。返ってくるのは、世の中の平均的な「強みの例」です。それを読んで「なんか違うな」と思って終わる。これが、いちばんよくある挫折の形です。
AIができるのは、既存の情報をもとにした処理と生成です。あなた自身の経験、あなたが感じた感情、あなたの譲れない価値観は、AIの中には存在しません。
正しい順番は、逆です
先に材料を渡すのは、あなたの側です。AIには「掘る役」だけをやってもらいます。
手順1|まず、雑に出す
整えずに、思いつくまま書きます。3〜5行で構いません。
手順2|AIに「掘る役」を頼む
そのまま貼って、こう続けます。
ポイントは3つあります。要約させない・アドバイスさせない・質問は1つだけ。まとめて5問出させると、人は答えやすい問いだけ選んでしまい、いちばん効く問いを避けます。
手順3|5往復する
3回目あたりで、答えるのが面倒になります。そこからが本番です。4回目・5回目に出てくる言葉が、たいてい本音に近いところにあります。
手順4|AIに「まとめさせない」
最後に要約を頼みたくなりますが、こらえてください。まとめた瞬間に、それはAIの言葉になります。やることは一つだけです。
抜き出された言葉の中から、自分で「これだ」と思うものを選びます。選ぶのは、必ず自分です。
なぜこれが効くのか
言語化が止まる場所は、人によって違います。そして、自分の思い込みの外側は、自分では見えません。だから一人だと、いつも同じところで止まります。
AIは、何度聞いても疲れませんし、呆れません。「なぜ?」を5回投げ返してくれる存在としては、これ以上ないパートナーです。ただし、答えを持っているのは常にあなたの側だ、という前提を外さないことです。
次の一歩
この手順は、自分ひとりで進めるためのものです。「そもそも自分は、どこが言葉になっていないのか」を先に知りたい方は、20問のチェックからどうぞ。5つの領域で、いまの現在地が見えます。