「言葉の解像度」を上げる4つの問い
「良かった」「すごい」で止まる言葉を、伝わる言葉に変える。言葉の解像度を上げるための4つの問いを、具体例つきで解説します。
「良かったです」「すごいと思います」。伝えたい気持ちはあるのに、言葉がそこで止まる。解像度を上げる方法は、実はとても単純です。
解像度とは何か
写真の解像度が低いと、何が写っているか分かりません。言葉も同じです。「良かった」だけでは、何が良かったのかが誰にも見えません。本人にすら、見えていないことがあります。
解像度を上げるとは、飾ることではありません。ピントを合わせることです。
4つの問い
問い1|「何が?」
対象を特定します。「あの店は良かった」→「あの店の接客が良かった」。
問い2|「どう?」
様子を描写します。「接客が良かった」→「注文していないのに、子どもの取り皿を先に持ってきてくれた」。
この時点で、抽象語がひとつも要らなくなっていることに気づいてください。
問い3|「なぜ、それが自分に刺さった?」
ここが本番です。「先回りしてくれたから」→「子連れで外食すると、いつも気を張っている。それを見抜かれた気がした」。
ここまで来て初めて、あなたの価値観が顔を出します。
問い4|「つまり、どういうこと?」
最後に一言に縮めます。「私は、気づかれることを求めているのかもしれない」。
「つまり?」を、最後に置く理由
多くの人が、最初に「つまり?」をやってしまいます。すると、まとまってはいるけれど中身のない言葉——「丁寧な接客が良かった」——に着地します。
順番は、広げてから、縮めるです。逆にすると、広がる前に閉じてしまいます。
1日1回、これだけ
今日あったことを1つ選び、4つの問いを順に通してみてください。3分で終わります。これを2週間続けると、人の話を聞くときにも「何が?どう?」が自然に出るようになります。
解像度が上がると、AIに渡す言葉も変わります。AIは、渡した言葉をそのまま映す鏡だからです。